名古屋OCDの会掲示板 2073307


お願いがあるのです

1:ベーシスト :

2011/06/08 (Wed) 15:43:52

お久しぶりです、ベーシストです。

今日、ここにコメントさせていただいたのは、
もし可能だったら、なのですが、お願いしてみよう!と思った事があるからです。

今月の末に、強迫性障害の事がテレビで取り上げられ、放映されるそうです。

まずはその情報を、一応、告知してみます。


番組は、NHK教育テレビ(Eテレビ)の「ハートをつなごう」という番組で、
2夜連続で放映されるようです。


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番組:「ハートをつなごう」 NHK教育テレビ

出演:石田衣良、ソニン、桜井洋子アナウンサー

日時:2011年6月27日(月) 20時〜20時29分 と 6月28日(火) 20時〜20時29分の2夜連続

タイトル:「ハートをつなごう 若者のこころの病 第4弾 強迫性障害」

内容:患者(若者)の体験談と、千葉大学だかどこだかの精神科医の話を放映するとの事


「ハートをつなごう」ホームページ

http://www.nhk.or.jp/heart-net/hearttv/

「NHK福祉ネットワーク 6月の番組表」のサイト

http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/calendar/index.html



●番組では、病気の体験談、悩み、治療体験談などのメッセージを、上記の番組サイトで募集しているとのことです。

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それで、私は、知られているようで、実はあんまりちゃんとは知られていないっぽい強迫性障害が取り上げられる事は、
経験者としては、とても嬉しく、ありがたくも思っております。

この病気を患って、人知れず悩み、解決法がわからぬまま何年も過ごしている方もいらっしゃるので、
少しでも病気の事が世の中に認知されれば、もっとこの病気に対する姿勢も、今後の治療法の研究も、
今よりもさかんに行われるのではないか、と、淡い期待も抱いております。


しかしながら、私は、その番組に体験者として出演される、とある患者さんと知り合いになったのですが、
番組制作者側は、とても真剣に、患者の立場で番組を作ろうとされてるそうなのですが、



その治療法である「行動療法」について取り上げるのに、二の足を踏んでいるらしい…のです。

そして「行動療法」ではなく、「認知行動療法」を治療法として取り上げたいというのが制作者側の意向のようです。

治療を体験された、ここを読んでらっしゃる多くの方は、この2つが、言葉は似てるけど、
内容は似てるところもあるけど、別のモノなのだ、という事をご存知かと思います。


思考の歪みを修正して、考え方を改善して治して行こうとする治療と、

どんな思考の歪みであれ、もっと現象的なもの(回避行動や強迫行為)にアプローチして治して行こうとする治療、

専門家でないため、上手く説明出来ずに申し訳ないですが、二つはこういう違いがあるかと思います。


現在、世の中では、うつ病の治療として認知行動療法がさかんにメディア等でも露出しており、
本もいろいろ出版されたりしています。
こちらの方が、扱いとしては、行動療法よりもメジャーです。

なので制作者側も、この認知行動療法をメインの治療法として取り上げたいと考えているのかも知れません。

しかしながら、症状の軽い重いの程度の差はあると思うし、認知で治る方々もいらっしゃるようですが、

重い強迫症状を背負った人にとっては、何か1つの症状に対して思考の歪みを改善してもらって安心を得ても、

強迫観念というのは、次から次へと飛び火して行く性質を持っていて、

せっかく修正された思考に対しても疑念を持って怖くなってしまったり、
あるいは、その1つの症状はクリア出来たけど、
結局、「不安が浮かんだ時に耐えて受け止める力が弱い」という根っこの部分が改善されていないため、
また違う観念が湧いたら、どん底に落ちてしまうの繰り返しだったりします。

また強迫の患者は、自分が間違った考え、そんな風に考えなくても良い考えで、むやみやたらと悩んでしまってるのは
自分自身で重々わかっている場合がほとんどだと思います。

どういう風に考えれば楽になれるかは、知っているのです。
わかっているのに、勝手に不安が大きくなって、それに耐えられなくて強迫行為をしてしまう…

だから、考え方をどうこうするのではなくて、不安が浮かんでも、あえてその不安を味わうかのようにして、
不安を抱えながらにして、怖かったものを避けずにやったり、何度もやってしまう強迫行為を止めたりして、
不安を持っている状態に慣れるというか、不安に対する耐性を脳につけていくことで
さまざまないろんな強迫観念が襲って来ても、わりかし平気で対応出来るように訓練していく、って事を
行動療法でやったわけだと思います。

物事に対する解決の道は1つではないから、行動療法だけじゃなく、
他の治療法でも治った方々はきっといらっしゃると思いますが、
私自身は、いろんな病院でいろんな治療を受け、その結果、何年も全く治らず、
たまたま知った行動療法を受けたおかげで、短い期間でずいぶん改善されました。

また、ここの掲示板や、OCDの会が発行されてる「とらわれからの自由」を読んでも、



行動療法が、とても苦しい治療法ではあるけれど、とても効果がある治療法だったと言う事が綴られています。

また実際に、原井先生や岡嶋先生は、多くの強迫患者を何年にも渡って診て来て、回復に持っていかれた実績をお持ちです。

だから私としては、私の勝手な思いなのかも知れませんが、
まだ世間にちゃんとは浸透していない「行動療法の効果」についてや、
日本には、まだまだちゃんとした治療が行える行動療法家の医師がほとんどいない事で



公に放映する事を敬遠されてしまうような事態を、
少しでも無くして行けたら、と、その出演される患者さんの言葉を聞いて思った次第です。

それと、先にも述べましたが、強迫の治療については、世の中の精神科医ですら、
ちゃんと把握していないケースもまだまだ多く、ただ薬だけをどんどん上乗せしていくしかしない医師もいるし、
いかに効果がある治療法なのかという事が、世間に熟知されていません。

それで、わりとメジャーな、実はほんとは、あまり効果が期待出来ないかも知れない、



当たり障りのない治療法の情報だけがクローズアップされて放映されてしまえば、
きっとその番組を見る人の中には、解決法がわからなくて、ワラにもすがる気持ちで見てる人もいるでしょうから、
放映された治療法を試して治らなかった場合、その落胆たるや、すさまじいものだと想像します。

有効で有益な情報を、ほんの少しでもいいから取り上げてもらいたい、その一心で、
ちょっと、ここにお願いに上がりました。


放送予定日は今月末なので、もう何をやっても間に合わない可能性の方が大きいでしょうが、
知っちゃったからには、見過ごす事もしたくない、と言う勝手な思いで書いてますが、




番組では、強迫性障害の体験談や治療体験談のメッセージを一般からも募集していますので、
行動療法を受けて良くなられた方々に、番組のサイトから、その体験や効果を番組に送っていただけたら、と思ったのです。

もし、これを読んで下さった方が全員、番組にメッセージを送ったとしても、
数としたら、意見を動かすには圧倒的に少ないでしょうから、
行動療法の事が放映されず、違う治療法が効果的な治療法として紹介されてしまう可能性の方が大きいと、
私としては踏んでいます。

でも、今はダメでも、少しずつでもアクションを起こせば、もしかしたら目に留まる機会もあるかも知れません。
少ない可能性ですが、可能性がゼロでは無いのならば、それにトライした方が良いのではないか、と思い、
お願いにあがりました。

とにかく現在、この病気の治療法の情報が不足していると感じています。
それで私も、ずいぶんと何年も、無駄な時間を費やしてしまいました。
お金もすごく費やしてしまいました。
本当に効果的な情報に飢えていました。

なので、ちょっとでもチャンスがあるなら、情報を求めて四苦八苦してる、いまだに悩んでおられる人達が
有益な情報をつかむきっかけになるような事を出来たら、と、
今回のテレビ放映の裏側の話を聞いて思った次第です。


私の手前勝手な、一人でのぼせ上がったかのような、無益かも知れない奮起話ではありますが、
もしこれに賛同して下さる方々がいらっしゃったら、
NHKの番組サイトから、治療の体験や、何故行動療法が効いたのかという個人的な感想で構いませんので、
何かしら番組にメッセージを送っていただけたら、とてもありがたく思います。

また患者の皆さんだけでなく、治療従事者の方でこれをご覧になり、賛同して下さった方がいらっしゃったとしたら、
治療者側からの発言というのは、ややもすると疑いや反感の目で見られてしまう事もあるかも知れませんが、
コメントを書くことがお仕事的に差し支えないようでしたら、メッセージを送っていただけたら心強く思います。
また、患者のご家族の方も、もしご家族が行動療法で治った経験をお持ちでしたら、
その様子を番組に送っていただけたら、と思います。

なお、メッセージは1000文字以内で投稿するようになっており、
名前はニックネームでOKですが、メールアドレスを書かねばなりません。
個人情報保護の観点から、メールアドレスを書いて送る事を躊躇される方は、
ご自身のスタンスを保っていただくようお願い致します。
これは強制ではなく、あくまでも有志を対象にしたお願いですので、
負担に感じる事なく、賛同出来ない方はスルーして下さい。

なお、私が試した所、携帯からは、ホームページが崩れて見えてしまって、投稿出来ませんでした。
スマートフォンの類がどうかはわからないのですが、
私の携帯ではうまく表示されなかったので、パソコンからの投稿が無難と思います。



今回の放映分では蹴られてしまっても、言い続けていれば、それは積もって行きますから、
またもし何かの機会に強迫が取り上げられる時に、リサーチをかけてもらえるかも知れません。
長期戦で考えてみています。

ということで、とても長い文になり、読みづらくて申し訳ないですが、
ひとつ、よろしくお願い致します。
2:ベーシスト :

2011/06/08 (Wed) 17:04:27

たびたびすみません、補足です。

先程、この掲示板をご覧になり、お互いのメールアドレスを知っている患者の方から問い合わせがありましhた。

私がここに、お願い文を書いた主旨について確認したいとの問い合わせでした。

私の文章、長いわりにはわかりづらくてすみません。

その方へのお返事とした文章を下に貼り付けますので、もし参考になるようでしたら、
これまた長くて恐縮ですが、ご参照下さい。

よろしくお願い致します。



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○○さん、こんにちは。

私の掲示板に書いた内容の主旨は、

「行動療法を取り上げる事を、制作者側が躊躇している」
「認知行動療法の方にスポットを当てて製作する事を考えている」

という事情を、出演患者の方から聞いたので、

認知が効く場合もあるだろうけど、行動療法はとても有効な治療法なのに、
世間に広く認知されておらず、治療者も少ないからという理由で、
制作者側もためらっているようなので、
行動療法によって改善が見られた人で、投稿可能な人がいたら、
その治療の有効性を、患者さん自身の体験で書いてNHKの番組にメッセージして欲しい、

というものです。

認知行動療法を否定するものではありません。

扱いとして、行動療法に対する認識が、世間では浸透していないので、
有効な治療の1つとして、とりあげてもらえたら、という感じです。

制作者側のリサーチ不足もあるでしょうが、
やはり知らない事を調査不足で放映してしまうと、
製作会社側の責任問題にも発展しかねないので、
そういう事情からも二の足を踏まれてる部分もあるのかな?と、
これはあくまで私の勝手な推測ですが、
そういう事を思ったりもしています。
(全然違うかも知れないけど…)

それで現在、その出演患者さんは番組ディレクターと何度も交渉して、
行動療法の有効性と、何故「認知行動療法」ではなく「行動療法」を主張するのか、
という事を説明して、奮闘されています。

やはり、番組を見る人の中には、自分の人生を左右しかねない一大事な方もいらっしゃると思うので、
出来る限り、正確な情報を伝えて欲しい、という思いからだそうです。


その方と私が個人的に知り合いだというのもあって、思い入れが生じてしまった部分も無きにしもあらずですが、
私も行動療法を受けて治って来た身として、人ごとだと思って知らん顔して、
その人にばかり重責を担わせて良いのか?という思いに駆られた、というのもあります。


ここの掲示板でお願いする事については、それが正しい方法なのかどうか、正直わかりません。
ただ、私が今出来る事としたら、それくらいなので、
少しでも望みがあるのかも?と思ったら、試しに書いてみようと思い、書きました。

行動療法をやっても無駄だったという方もいるかも知れませんし、
患者さんの事情によって様々だとは思いますが、
少なくとも、この治療法は立派に確立されてる治療法で、現在の医学では最適な方法だと経験して思いましたし、
「出来ない」から出来ないのではない、「やらない」から出来ないのだ、という、
強迫の事だけじゃなくて、他の事についても、至極真っ当で、当たり前の事に気づいた時に私は治っていったから、
それを気づかせてもらうには、ほんとに、まずは行動して挑まないと、
なかなかそれを人から言われても、ピンと来ないと思うので、
効果的な治療の1つとしてで良いから、行動療法の存在についても触れて欲しい、という思いがあります。

という事で、主旨が伝わったでしょうか?

なんかわかりづらい説明ですみません。

もし○○さんにご協力いただけるなら、とても嬉しく思います。

無理にとは言いませんが、可能でしたら、是非よろしくお願い致します。
3:みうら:

2011/06/08 (Wed) 23:38:10

ベーシストさん、こんにちは。
ときどきご投稿を拝見しています。
私は家族なので、少し立ち位置が異なるかもしれません。
で、的はずれになっていたらすみません。
仰っているのは、6月放映のNHKの番組ではOCDについて、
行動療法の紹介がされないようなので、正しい知識を紹介してもらえるよう、放映前に投稿しようじゃないかということですね。

認知行動療法も、行動療法の一つだろうとは思います。
仮に下手な認知修正であっても、その先の行動に結びついて、実際に行動始めて、継続していくことができればそれはそのままOCD治療に結びつく行動療法と言えるのかとも思います(?)
我が子の場合だと、“絶対出来ないこと”を“仕事なら出来ると”いうことで、職場ではやり続けていって、自ら回復に結びつけたように見えますし。

テレビではもしかして、OCD治療のための認知行動療法で大事なところ、エクスポージャーと反応妨害という点がおざなりにされるということかしらと思われました。
番組制作側に知識が足りないのかどうかは不明ですが
“こういう体験があるよ”という投稿を皆さんが、ことに患者さんが実際の経験談として投稿されるのは、影響力あるだろうと想像できます。
同時にスタジオ収録がまだであったら、お知り合いのその出演者の方になお頑張っていただくこともできますね。

それと、とにかく番組を観てから意見を出すことも大事ですよね。観てみないことにはなんとも言えません。
良くないと思われる内容だったとしても、納得のいくものだったとしても、それについて投稿されれば的を射た発言をし易いように思います。

それとこれは蛇足ですが、テレビは万能でないから、すごくがっかりすることも、大喜びすることもどっちもできないと想像しています。日本中の皆が観るわけでもないでしょうし。
でも、あんまりがっかりするようなことがあったら、やっぱり皆で反響起こしましょう。
4:原井 :

2011/06/09 (Thu) 08:42:04

ベーシストさんが書かれた,認知行動療法と行動療法の違いは,なかなか良いですね。

強迫性障害に関してNHKが放送したのは,私の覚えている範囲では,数年前に一度,松永寿人先生(当時,大阪市大精神科講師)がスタジオ出演して放送されたものがあります。
放送後の反応の大半は,どこで専門家の治療を受けられるか?という問い合わせだったようです。

放送の後の反応について,回復した患者さんから,「自分はこういう治療で良くなった」とか「放送の内容についてもっと良い方法があることも紹介して欲しい」というような連絡があることは,今までほとんど無かったのだろうと思います。あったとしても宣伝がらみのものぐらいだったのでしょう。
本当に良くなってしまった人たちは普通はもう番組のことには気をとめないからでしょう。

今のテレビは世間の一般常識に合ったことを放送しようとします。そうすれば,放送後のクレームが少ないし,言い訳もできるからです。ディレクターとして「役立つ」よりも「怒られない」を優先したくなるのでしょう。

2005年2月に,フジテレビのスーパーニュースで強迫性障害がとりあげられたことがありました。
菊池病院での行動療法とOCDの会も取材され,放送されたのです。入院中だった手洗いの患者さんを取り上げ,ディレクターが患者さんの外泊に付き添って自宅まで訪問するという,念の入った作りの番組でした。
それでも,排泄物に関するところは全て削除でした。放送予定が夕食前だからだそうです。視聴者から「食事時にそんなもの出すな!」と言われると困るから。

テレビが「怒られない」よりも「役立つ」を優先するようになれば,素晴らしいことです。テレビに対する視聴者の関わり方が変われば,テレビも変わるでしょう。

フジテレビのスーパーニュースの録画をごらんになりたい方は次回のOCD会の月例会で原井にお知らせ下さい。



5:ベーシスト :

2011/06/09 (Thu) 11:25:59

みうらさんへ:その1


一度書いて投稿したのですが、あまりにも長文なため、アップされませんでした。
なので、分けてお返事します。
すみません。



みうらさん、こんにちは。
早速にコメントを書いて下さり、本当にありがとうございます。

>仰っているのは、6月放映のNHKの番組ではOCDについて、
>行動療法の紹介がされないようなので、正しい知識を紹介してもらえるよう、放映前に投稿しようじゃないかということですね。


はい。おおむね、そういう事が動機としてあります。
しかし、もう日数もないので、今から投稿しても時間的に無理だとも思っています。
だけれど、撮影などの現場的な作業は行われつつあるでしょうけど、
編集作業についてはまだ日程があるかと思い、
「認知行動療法」が治療法として取り上げられたとしても、それの「認知」部分だけじゃなく、
「行動」部分も削らずに放映してもらえるよう、行動療法を受けて治った方々に
その経験を番組宛てにメッセージしていただけたら、と思った次第です。
可能性としては、物理的な事や、制作会社側の方針もあるでしょうから、
今回投稿する事によって、こちらの意志が満足出来るレベルまで反映される可能性は
極めて少ないのではないか?と思ってはいますが、
可能性としてはゼロでは無いとも思ったので、ダメもとでも声をあげてみようと思ったのです。

今回ダメでも、また次の機会につなげるためにも、
番組に対して患者側からの意見と要望としてのメッセージを送っておく事は
全く無駄にはならないだろうとも思い、
少しでも行動療法の有効性を世間の方々に知ってもらう機会が出来るように、
小さなチャンスでも見逃さずに伝えて行きたいと言う思いもありました。



>認知行動療法も、行動療法の一つだろうとは思います。
>仮に下手な認知修正であっても、その先の行動に結びついて、実際に行動始めて、継続していくことができればそれはそのままOCD治療に結びつく行動療法と言えるのかとも思います(?)
>我が子の場合だと、“絶対出来ないこと”を“仕事なら出来ると”いうことで、職場ではやり続けていって、自ら回復に結びつけたように見えますし。


私の書き方がまずくて、わかりづらくてすみません。

「認知行動療法」で治って行った方も、おそらく世間にはいらっしゃると思います。
また、みうらさんの息子さんも認知で治っていった経緯がおありのようですよね。

私の腹づもりとしては、認知行動療法を否定するものではありません。
ただ、「認知」の部分だけを強調して取り上げられてしまうと、
それは強迫性障害にとっては、リスクを孕んでしまうのでは、という思いはあります。

考えが先か、行動が先か、って事になるかと思いますが、
上に書いたように、強迫患者の多くは、自分が怖いと思ってしまう事柄について、
バカらしい、こんな事考えたって仕方ないのに、こんな事、本当はあり得ないのに、
あったとしても確率がとても低い事なのに、必要以上に怖がってしまってる、みたいな、
自分の考え方や捉え方が歪んでしまっている事を知っています。
本当はどう考えるべきなのか、って事も知っています。
だけど何故かわからないけど、もうその事が理屈なしで怖くて怖くてたまらないという現象が
バンバン沸いてしまう、そんなのあり得ないと思いながらも、怖い観念やイメージがバンバン沸いてしまう、
それに耐えたり、それを無視する事が出来ず、不安感を取り除きたい一心で、
強迫行為を何度も何度もしてしまう…

なので治療の「認知」部分、いかに「あなたはこういう風に考えてしまう傾向にあるから、
こう考えてみたら?」的な事を言われても、また気づかされても、
わかっちゃいるけど、でもなぁ…となってしまいます。
また、起きている症状に対して認知の改善が行われて解決出来ても、
それは木で言えば、枝葉の部分に対してのアプローチであり、
根っこの部分の「対象は何でもいいけれど、とにかく沸いて来た不安を抱える力が弱い、耐性が弱い」
という部分へのアプローチにはなっていないので、
またいつかどこかで、他の強迫観念がポッと沸いてしまった時に、
それに対してまたもや苦しむ事になります。

枝葉に対して処置を施すのでは無く、根っこの部分を処置するのが行動療法と認識しております。
枝葉部分で、どんな観念や考えや症状が出ても関係ない、
根っこを鍛える事で、どんな枝葉になろうとも、それを自力で支えられる根っこを作っていく、
というのが行動療法なのだろうと、私は治療を受けてみて思いました。

みうらさんのお子さんが治った経緯の詳細がわからないので、推測で言うことしか出来ず、
間違っていたらごめんなさい、なのですが、

「絶対出来ない」と思ってた事が「職場なら出来る」と思い直して、あるいは思いに至って、
職場で仕事を続けていたら快復していった、という事だと思うのですが、

「絶対出来ない」という思考を修正して「仕事なら可能だ、やってみよう」となった過程が
認知療法の結果なのかどうかはわからないのですが、
おそらく行動療法を受けた多くの患者さんは、「このレベルからならやれる」とか
「これは出来る自信が無いけど、これならチャレンジ出来そうだ」など
御自身で症状に対して行う段階や条件を、自ら選択して行っているのでは、と思います。
本当は有無を言わさず、無条件で、全ての事に対してエクスポージャーなり儀式妨害なりを
した方が理想なんでしょうけど、全てが全て、うまくは出来ないから、
おそらく自分なりに目安をつけて、治療を実践されたりしてる部分も多いのでは、と感じます。
実際に私がそうでしたし…。

なので、それが認知治療の結果かと言うと、私個人としてはそうでは無くて、
特に思考の歪みを改善したからでは無く、行動療法をやっていくための
自分なりの気合いなり、目安づけなり、動機づけなり、
何か物事に挑戦する時の、自分なりの腹くくりというか、
自然に生じる考えや情動であったように思います。

また、実際にお子さんは、職場なら出来ると思い直した事柄を仕事場で続ける事によって
改善されたとの事なので、その行為は「行動療法」に当たるのでは無いか、と
私は思いました。

頭の中だけの処理で治ったのではなく、実際に行動して経験して「体得」しないと、
思考の方もなかなか改善しない、というのが、私の個人的な経験です。

もちろん、私のケースが全てに当てはまるという事は無いでしょうか、
気づかせられるのではなく、自分で経験して自分で気づかないと、
なかなか前には進めないとも思います。
体験としての実感を持っていないと、頭でいくら考えても、経験値が無い事になるので、
机上の空論になりかねないのだろうな、というのが私の治療を受けての感想です。
体得したものじゃないと、なかなか人って、それに対して自信と実感を持てないと思うのです。
これは病気治療の事だけじゃなくて、仕事やら人間関係やら恋愛やら趣味やら、諸々についても。

また「とらわれからの自由」という患者の体験談を読んでみても、
自ら体験する事で改善して行かれた事が書かれているので、
行動療法を受けて体感し、体得したものによって改善したという事実もあるので、
いろいろ迷いましたが、私だけに巻き起こったレアケースでは無いと判断し、
行動療法についても少しでもいいから認識して欲しい、出来るならば紹介して欲しい、
という思いで、このお願いを掲示板に書かせていただいた、という思いもあります。


つづく
6:ベーシスト :

2011/06/09 (Thu) 11:34:35

みうらさんへ、その2


つづきです…

なのですが、本当はこの前に、もう1ブロック分のおたより文があったのですが、
そこをコピーし忘れて消えてしまいました。

ちょっと、その部分に関しては、あとで補足します。
とりあえず、つづきです↓


>それとこれは蛇足ですが、テレビは万能でないから、すごくがっかりすることも、大喜びすることもどっちもできないと想像しています。
>日本中の皆が観るわけでもないでしょうし。
>でも、あんまりがっかりするようなことがあったら、やっぱり皆で反響起こしましょう


ほんとうですね、確かにおっしゃる通りです。
万能で完璧なものなどこの世にはないですね。
すごく真剣に誠実に作られた番組だとしても、
やはり観る人によっては片手落ちに感じたり、残念に思ったり…

その万能ではないモノが、少しでも有益になり得る機会があるのなら、
私はその小さな可能性に賭けてみたいと思います。

人は公に公表された情報に甘んじがちな面がありますから、
「これって本当なのかな?」と思っても、大きな流れに乗ってしまう事もあります。
今回の震災で起こった原発問題もそうだと思います。
今は脱原発運動もさかんに行われていますが、
震災前だったら、政府や電力会社や政府お抱えの研究者の「安全でクリーンなエネルギー」
という発表を、うのみにまではしないまでも、
それで良しとして、特に何も問題提起せずに来た人が大半だったろうと思いますが、私もその一人ですが、
公表という形を取ったものに対して、人は時として、それに乗っかってしまう時があるので、
小さな番組で、観る人もあまりいないのかも知れないけど、
少なくとも、声をあげられるのならば、そしてその声が実体験に基づく事実ならば、
私は可能な限り、声をあげていく覚悟でおります。

もしかしたら私の意見は間違ってるところもあるかも知れませんが、
何も言わずして議論は始まらないし、自分が間違ってる事もわからないままだから、
声をあげられる場があるのならば、私は声を出して行きたいと思っております。

個人的な思いだけを述べてしまうなら、私は今年の夏で44歳になりますけど、
この年月を生きて来て、いろんなイヤな事や悲しい事や苦しい事を体験してきましたが、
その中で一番辛かったのが、強迫性障害になった事でした。
病気になって、いろんなモノをあきらめて来ましたし、
日々、観念と強迫行為に明け暮れて、一度しかない人生なのに、随分と時間を無駄にしてしまいました。
私には、やりたい事や好きな事が沢山あったのに、
症状でそれがどうしても出来なくて、ほんと、いろいろあきらめて生きて来ましたし、
行動療法を受ける前の数年間は症状が極端に悪化して、
生きている事自体に絶望していました。毎日死にたかったです。

なので、こんな思いをしてまで生きなきゃならないこの病気が、
ちゃんと世間で認知されて、治療法もどんどんと改良されて行って、
私が死んでしまった未来になるでしょうけど、
いつの日か、手軽に治せる病気になればいいな、と思ったりしています。

この人生で一番辛かった病気になった事を、受け身で終わらせたくないというか、
何か意味なり意義なりがある形に昇華したいという気持ちがあります。

本当は人生に意味なんて無いのかも知れないけれど…

それに、その私の思いは「損して得取れ」みたいな、ビンボー根性な発想かも知れないけれども…

そんなこんなです。

長々と書いて、わかりづらくて本当にすみません。

もしか、みうらさんが番組をご覧になられて、何かご意見があり、
番組あてになにがしかを伝えたいと思われたら、
番組あてにメッセージを投稿していただけたら、と思います。

1つ1つのメッセージが、やがて大きな山になってくれる事を願っています。


7:ベーシスト :

2011/06/09 (Thu) 12:04:44

みうらさんへ、その3

ほんとは、その1とその2として投稿したものの間にくる文章です。
すみません。



>テレビではもしかして、OCD治療のための認知行動療法で大事なところ、エクスポージャーと反応妨害という点がおざなりにされるということかしらと思われました。
>番組制作側に知識が足りないのかどうかは不明ですが


あくまでも私の勝手な推測にしか過ぎませんが、
いろいろと情報を総合すると、エクスポージャーと儀式妨害について
ちゃんと語られない可能性が無きにしもあらずかも知れない、という思いは持っています。

でも、ちゃんと語られるのかも知れません。
本当のところは、ふたを開けてみないとわからないのです。
詳細な背景については、関係各位のプライバシーの問題的な要素をかなり含んでいるため、
ここでは書けない事をお許し下さい。

制作者側がどこまでのリサーチをしたのかは不明ですが、
少なくとも、あまり世間に知れ渡っていない治療法を堂々と放映するのは、
企業方針として、おそらくやらないのではないかな、と推測しています。
放映後のクレーム対策を加味して制作すると思われます。
下手すると、訴訟問題にも発展しかねないような事柄を扱うわけなので、
制作会社としては、そこは慎重にならざるを得ないと思います。

しかしながら、病気の当事者としては、やはり有益な情報を望んでいるし、
また治療体験者としても、ちゃんとした形での情報を望むと思います。
きっと、毒にも薬にもならないような事を放映されても、役には立たないですから。

日本には治療者が少ない行動療法をどこまでどの程度取り上げるのか、
あるいは認知行動療法として取り上げられても、その「行動」の部分をどこまで盛り込むのか、
これについては、制作会社側と病気患者側とのせめぎ合いになると思われます。

いずれにしても、番組制作の実権を握っているのは制作側ですから、
とても配慮して真剣に作ろうとされているスタッフの方々だと聞いてはいますが、
最終的には、その制作会社の責任の持てる範疇での放映になると、勝手に推測しています。
どこの企業も責任回避の段取りで戦々恐々としていますし。

なので、番組放映前の投稿については、当たり障りのない情報のみをピックアップして欲しくないという
要望を事前に伝えるための、予防線のような感じです。

本当に「患者の立場に立って番組を作りたい」と思われているのだったら、
それを貫いていただきたく、会社内での立場もあるでしょうし、
スタッフの方々の一存では決められない事だらけでしょうけど、
何とか、ギリギリまで頑張って、少しでも有益な番組にして欲しい、という思いを
伝えたい、というのもあります。



>“こういう体験があるよ”という投稿を皆さんが、ことに患者さんが実際の経験談として投稿されるのは、影響力あるだろうと想像できます。
>同時にスタジオ収録がまだであったら、お知り合いのその出演者の方になお頑張っていただくこともできますね。


今回、行動療法について取り上げてもらえなくても、治療体験者の方々が番組に意見や感想を投稿すれば、
それは記録として残りますし、番組サイト内には投稿されたメッセージを掲載するコーナーがあったので、
そういう所にも反映されるチャンスがあるかも知れません。

1つ1つのメッセージは、とても小さな欠片ですが、
それが積もって行けば、大きな山になると思います。

今回の放映に対してのみ焦点を当てるのではなく、長期に構えて、
近い将来でも遠い将来でも、いつか強迫の事が再び取り上げられる機会があった時に、
少しでも患者の声を反映した、有益な番組になればよいな、と思っています。
そして、敬遠されがちな行動療法が、ほんとはとても有効な治療法だと言うことも、
この治療を知らない方々に知っていただける機会がいつか出来たらいいなと、
そのきっかけ作りの小さな第一歩的にも捉えています。

今回出演される患者さんは、多く制約条件の中で、
出来る限り有益な内容になるようにと、孤軍奮闘されています。

とても大きな気苦労があると思われます。
番組を観る人がどれだけいるかはわかりませんが、
やはり観た人の中には、何とか治したくてワラにもすがる気持ちでいる方々もいるかも知れないですし、
伝える側としての責任を感じて、がんばってらっしゃいます。

なので、一人でも多くの援護射撃をして下さる方がいらっしゃったら、
その方もきっと心強いでしょうし、
何よりも、きっと、強迫の治療がいつの日かちゃんと世の中に浸透していくための、
はじめの一歩になり得るとも思います。



ということで、みうらさん、すっごく長々しい文章になってしまい、本当に申し訳ありません。

長くしないと書けなくて…

病院の先生からも、もっと短く書く訓練をするよう言われているのですが、
どうしても言いたい事を言おうとすると、長くなってしまい…

ほんとうに、申し訳ありません。

お手数おかけしますが、以上で返信終わりですので、
スクロールをかなりしなくてはなりませんが、読んでいただけたら幸いです。

よろしくお願い致します。

8:ベーシスト :

2011/06/09 (Thu) 12:50:34

原井先生へ


原井先生、ここにコメントを書いて下さって、本当にありがとうございます。

治療者の方からの意見というのは、きっと患者さんに取っても心強いと思います。


番組の製作方針については、今回の会社の事情がどうかはわからないですが、
私が前にいた会社では、マスコミ関係にも触れるような仕事もしており、
やはり、放送後に何かクレームの対象になるものはないか、
必死でチェックして、必死でカバーして、必死でクレーム対象となり得るモノを排除して、
番組や作品を作っていました。

その結果、結局何を言いたかったのかよくポイントが見えない、
生ぬるいモノが仕上がっていました。

しまいには、とってつけたように環境問題をアピールしたりして、
そんなの言われなくても当たり前の事じゃん、みたいな、
道徳の授業みたいな内容になってしまい、
視聴率も興行収入も上がらぬまま、せっかく作ったのに打ち切り、
のような事を幾度も経験しました。

見てもしょうがないモノを作っても仕方ないけれど、
企業としては会社の利益やイメージを守りたいですから、
とにかく不利な状況になるかも知れないモノは排除します。

今のマスコミ業界も、世間の様子をうかがって、
広く蔓延している情報を選択したとしても、不思議ではないですよね、この体制では。

しかしながら、情報提供をするメディアは、
世間にすでに流布している情報を焼き直して放映するのでは無く、
やっぱりマイノリティーでもより先端の情報を提供すべきなのでは、と思うのです。

大衆がそちらに動いたとしても、それが必ずしも正しいとは限らない。
だから、情報発信者は、もっといろいろ情報収集して、
例え一部の人からクレームが来ても、本当に有益になり得る情報を発信して欲しいという思いがあります。


そういう意味では、今のテレビ番組は、バラエティーもニュースも、
どれも似たりよったりで、特色のない、横並びな、
見ても見なくても特に何も問題がないような番組ばかりだから、
個人的には、あんまり見たいテレビ番組がありません。

テレビもそうだし、政治とかでもそうですが、
もっと一般からの声というのが出てこない限り、
一部の実権を握った人達の裁量で、何もかもが生ぬるくなってしまうのだと、
最近は感じています。

だからと言って、私にそれを立て直す能力も技術も度胸もありませんが、
少なくとも強迫性障害の事については、自分で実際に体験したし、
この病気の治療というものが、もっと世の中に浸透し、
なおかつ治療者の方にも浸透し、
いつか、どこの病院にかかっても、
最適な治療が受けられる風になっていけばいいな、と思います。

私がやれる事はとても小さく限られてるし、的はずれかも知れませんが、
出来る事をこれからも継続して、声をあげて行きたいと思います。

9:みうら:

2011/06/09 (Thu) 16:40:35

ベーシストさん、ご投稿ありがとうございます。

お気持ちひしひし感じられました。
>その万能ではないモノが、少しでも有益になり得る機会があるのなら、
>私はその小さな可能性に賭けてみたいと思います。
確かにそうですね、
今回の放送は行動療法の力を知っている我々が、それを必要な方達に知っていただく良い機会にできますね。

私も書き方がまずくて、すみません。
私の子は認知修正で回復したとは思っていません。
認知の修正があったかどうかも定かではなく、ただ、自分の進みたい方向へやりたいことをやって、行動し続けて良くなっていきました。
その間になごやメンタルの集団集中治療プログラムも受けています。
原井・岡嶋先生の行動療法は最善と思っています。

>下手な認知修正
の件は、仮に認知修正を施したから回復したと言われる方がいても、
ご本人が行動し続けた結果良くなったということもあろうし、多少の皮肉を込めたつもりでした。でも、そういう実例を自分が知っているわけではないのです。
認知行動療法と呼ぼうが、行動療法と呼ぼうが、もしくは認知療法と言おうが、あるいはまだ他の何かのネーミングにせよ、
大切なのは本当に「行動」することというのは身に沁みています。
ベーシストさんの仰っている通りと思います。
それを伝えていく努力は要りますね。
(ただ、本人ではないので力は足りないように思います。)

まだ番組内容が具体的に分かりませんから、
分からないものに対して、いきなり反論の形で投稿すると却って届く声も伝わらなくなるかもしれません。
誰も否定されたくないですから。
行動の大切さを、大勢の声でここでベーシストさんが書かれたように伝えられたらいいですね。

>もしか、みうらさんが番組をご覧になられて、何かご意見があり、
>番組あてになにがしかを伝えたいと思われたら、
>番組あてにメッセージを投稿していただけたら、と思います。

はい、私のすべきこと、できることはそれに尽きますね!
10:ベーシスト :

2011/06/09 (Thu) 17:23:23

みうらさんへ

お返事、ありがとうございます。
そして、ご賛同いただき、本当にありがとうございます。
番組終了後に、番組を見ての感想や、もしくは感想でなくても
患者さんを抱え、行動療法治療を受けた経験のある親御さんとしての体験記など、
投稿していただけたらと思います。

番組放映前の投稿については、番組に対する反対意見や認知行動療法への反対意見を
募集したわけではないんです。
何も知らないところで、いきなり反対意見は言えないです(笑)

あくまでも、行動療法という治療を受け、それによって治ったという体験を
何を批判するでもなく、純粋に体験談としての行動療法についてを
投稿していただけたら、という気持ちでおります。

この声がどこまで広がっていくか、広がらないかも知れないけど、
私もやれる形でやれる事を出来得る限り、今後の強迫の治療の普及に対して
やって行きたいと思っています。

早速にご賛同いただいて、本当に感謝します。
ありがとうございます。
11:ontsan :

2011/06/10 (Fri) 23:05:20

私が自分の状態が強迫性障害であるらしいことを知り、
またその治療をしている病院があるとの知らせをおばから受けたのは、
確かフジテレビのスーパーニュースの放送をおばが見ていたからだったと記憶しています。
12:ベーシスト :

2011/06/11 (Sat) 18:57:54

ontsanさんへ


はじめまして。
コメントを書いて下さり、経験を話して下さり、ありがとうございます。

ご自身の状態がどういう事かわからなかった時に、テレビのおかげで情報を得て、治療に漕ぎ着けたとの事なんですね。


それは、ここの議題において、とても貴重な意見だと思うのです。

そんなには詳細は語られなかったかも知れない番組であったとしても、
見た人の悩みに対して、その後どういう道を行けば良いか、概略図の役目をテレビは果たしたと言えます。

それは詳細地図ではないけれど、少なくとも、とりあえず東西南北のどれに行けば良いか指し示してくれたと言う事になると思います。

だから、病気の情報が、量の多少や、内容の濃い薄いに関わらずメディアに乗る事は有意義な事だと思うし、
自分の状態が何なのかも、病気なのか性格なのかもわからないで悩んでる人にとって価値ある事だし、
少なくとも、この病気の経験者である私は、何とかもっと、例えば今の鬱病に対する関心ぶりと露出の程度くらいは、
せめてもっと強迫の事が世間で認知されないかと思っています。
そして、まだ何の準備もないけど、そういう活動を何とかしていけないだろうかって前向きに検討しています。

なので今回の機会は、患者や家族が闘病体験や治療体験を世に対して声を上げられるチャンスだと捉えています。
番組サイドが、こちらからお願いして回らなくても、自ら意見を募集しているのですから。

規模としてはとても小さいけど、何もやらないと何も始まらないから、
無駄でも何でも、私はこのせっかくの機会を使えたらって思っています。

メディアが取り上げてくれたおかげでontsanさんのような方もいらっしゃるわけだから、

もしも、諸々のご事情が許すのであれば、テレビで病気を扱ってくれた事で治療に結びつけた体験、
テレビのおかげで道を見つけられた件を番組あてに送っていただけたら、と思います。



また、こういう事も言えると思います。

少なからず影響力を持つメディアでの露出は、
そうだからこそ、より詳細で、より有効で、より正確な物であって欲しいと。


私たちはメディアから流れる情報に対して受け身にならざるを得ないし、
自分で番組枠も制作資金も持ってるわけじゃないから、
露出された物に対して、後で意見を述べる事しか出来ません。

もし番組をご覧になって、もっと有効な体験なり知識なりを持っていたとしたら、
それは今後の病気の治療発展のための一助になり得るかも知れない。

あるいは番組を見て、本当に参考になった、よかった、と言う意見でも良いのです。
患者本人、患者を抱える家族本人の意見や感想が集まれば、
それはきっと番組制作者サイドにとって、貴重な、取り上げる価値のある、需要のある反応であり反響であり証拠となりますから。



私の出だしの書き方が、ちょっとアンチ色を孕んでしまった書き方になってしまったので、申し訳なく思うと同時に、
私自身が言いたかった事の本意が曲解されて受け取られてしまったかも知れません。

(でも修正の仕方が、この掲示板のしくみがわからない(T-T))


基本的なスタンスとしては、何かに対して批判や非難をすると言うのでは無いのです。

病気を体験された経験、治療を受けて改善した経験、
強迫と言う病気がもっと世間に認知されたらいいなみたいな希望、
テレビでは取り上げられなかったけど私はこういう治療をしたら良くなりましたと言う体験談、
今、とてもこんな症状で苦しんでいるから、こういう症例についてもいつか取り上げて欲しい…など、何でも良いのだと思います。

強迫を患う、あるいは患った人達が、
また有効な治療を受けて治った人達が、
自らの体験や気持ちや希望を世に対して言って行く事が、
将来、この病気の治療がより研究され、あるいは有効な治療を施せる医師なり病院が増えて行くのにつながる一つのきっかけになるのでは、と思います。


私自身は、強迫を患う事で、最終的に日常の、生きて行くには避けられない事まで怖くなって出来なくなり、
本当に冗談抜きで、生きるのか死ぬのかの岐路に立たされました。

やらなければ死ぬより他はない、と言う所まで悪化しました。

人のためになるのかとかどうとか、
そんな大義名分は置いておいて、
個人的な気持ちとして何とかこの病気が治る方法が広まらないか、
またはさらに進んで研究されないか、と思っています。

それがひいては、強迫で苦しむ他の方々の役に少しでもなるならば、
それはやはり嬉しい事ですし、そんな良い事はないと思います。

果たして、この行為がどれだけの威力に化けるのかは未知ですが、
少なくとも闘病も治療も回復も経験した私は、
声をあげてみる選択肢を選ぼうと思い、
今回のお願いをさせていただきました。


私の行為が良いのか間違ってるのか、それも実際にやってみなければわからないままだから、

このスレッドを立てた次第でもありますm(__)m
13:みうら:

2011/06/12 (Sun) 18:46:03

ベーシストさん、
再びこんにちは

>私の出だしの書き方が、ちょっとアンチ色を孕んでしまった書き方になってしまったので、申し訳なく思うと同時に、
私自身が言いたかった事の本意が曲解されて受け取られてしまったかも知れません。<

最初に誤解をしたのは私ですよ。すみません。
本当にチャンスですね。

>強迫を患う、あるいは患った人達が、
また有効な治療を受けて治った人達が、
自らの体験や気持ちや希望を世に対して言って行く事が、
将来、この病気の治療がより研究され、
あるいは有効な治療を施せる医師なり病院が増えて行くのにつながる一つのきっかけになる<

仰るとおりと思います。

我が娘は回復し、症状は抱えつつも外の世界を飛び回っています。
娘を見てきた自分は
かつては悩みに潰れそうでしたが、現在は人生は悩むに値するものと思っています。
娘の気持ちは書けませんが、おそらくあの子も同様かなと思います。
というか、そういう解説抜きで今という時間を生きてる感があります。

この変化を“私する”手はないですね。
伝えていきますね。
14:ベーシスト :

2011/06/13 (Mon) 11:53:33

みうらさん、お返事いただき、ありがとうございます。

みうらさんが見て来られた娘さんの変化、
そして見て来られた中で潰れそうになるほど悩まれた家族としての経験、
それを通して、今の思い、

そういう事を伝えて行かれることは、
患者を抱える家族にとって、貴重な意見になると思います。

実際に、私は、強迫を抱えるお子さんを持って、どうしてよいかわからず悩まれている
ご家族の方にお会いした事があって、
私は当事者で、家族ではなかったから、家族の気持ちを言う事が出来ず、
私の親が、私に対してどういう風に接し、それのどこがダメで、
逆にどこが良くて、私が治って来たか、という、
私の目から見た体験しか話す事が出来ませんでした。

うちの親も、とても激しい気性の強い性格の人達ですが、
「病気のお前も辛いかも知れないけど、それを横で見ていて何も出来ない親だって
どれだけ辛いか、それがお前にはわからないのかっ!」
って、言われた事がありました。

私の親も、私に対して、どう接してよいか、とても迷い、悩んでいたようです。

なので、ご家族やご友人、お知り合いなど、患者の周りの方々が、
どういう気持ちで過ごされたかを伝えていかれる事は、
とても有意義で、貴重な資料になると思います。


ご賛同いただき、本当にありがとうございます。


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