名古屋OCDの会掲示板 2067837


ERPは究極のマインドフルネス?!

1:みうら:

2013/11/07 (Thu) 22:17:23

上手くいったERPはマインドフルネスそのものかなと思います。
避けたい観念を退けずにそのまま受け入れる。
最初はその大きな波に呑まれて溺れそうな不安を味わうのでしょうが、
波を乗り越えて渚に着地すれば、
“あれ、何だ大丈夫じゃないか”という普通の気持ちに至ります。
娘はすっかり回復しました。
でも嫌な気持ちがなくなったわけじゃないそうです。
嫌な気持ちが生活を邪魔しないそうです。
そのままに、大事な毎日のやるべき事を普通にやって生活しています。

立冬の街の音、空気、光りの色を味わうことも、
今の私の中にある苦悩を味わうことも、
究極は同じことであり、
悩みは悩みのまま、
それでも立ち止まらず、
やろうと思っていることを日々実行しています。
“行動”し続けていくことが鍵だと感じます。

人生山あり谷ありです。
患者さんが調子の良いときのみでなく、調子の悪いときもその状態を受け入れてやれることをやっていると言われるのを聞くと、マインドフルネスな態度で実生活を送られているのだなと思います。
2:みうら:

2013/11/08 (Fri) 11:06:12

もとい、言い直します。
”上手くやりおおせたERPはとりもなおさずマインドフルネスな心の状態に至る”ということ。
  鍵は『行動』
それまでやっていたこと、その行動の流れの手を止めてしまわずにし続ける。その先にやろうとしていたことを実行する。

悩みがあろうと、今までやって来たことを完成さます。
次の計画も頓挫させることなく実践です。
そうしている中で必ず楽しい時間も生まれています。
自ずから悩みが小さな物になっているのに気がつきました。
自分の身体、頭は自分を閉じ込める牢獄ではありません。
手を使い、足を使い、自分で自分を外に出してやることができます。
3:岡嶋:

2013/11/08 (Fri) 14:30:55

最近、「ERPってやってますか?」という電話がクリニックにかかってきました。
ERPが市民権を得たようで、嬉しい限りですが、マインドフルな状態を意識せずに機械的にやってしまったらちょっと違うものになるかもしれません。
もう、すっかり秋ですね。
4:みうら:

2013/11/09 (Sat) 11:02:53

>「ERPってやってますか?」という電話がクリニックにかかって
> ERPが市民権を得たようで、嬉しい限り

日々専門治療にかかわっている方の実感ですね。

そうしてクリニックを訪れた患者さんは、FRPは自分がやるものだと気付かれるのですね。

岡嶋先生が別のところで書かれたように
マインドフルネスは本(言葉)で説明して体得できるものではないのですね。
また、マインドフルネスであろうと踏ん張ると逃げていってしまうようにも感ぜられます。

今になってひとつ言えるのは、
子供の症状が強く、それを何とかしたいと必死だった頃の自分は
その状態をマインドフルネスに受けてめることができませんでした。

はい、すっかり秋になりました。
猛暑に喘いでいた毎日ですが、季節はちゃんと動いていました。



5:ういろ :

2013/11/15 (Fri) 16:47:07

私は、掲示板の使い方が分からず、今まで掲示板に書かれた他の方の文を
読んでいただけですが、ここにわざわざ書き込むほどのことだろうか、
ここに書くことが適切だろうか、と迷いながらも、
ERPについて時々考えることがあるので、今回初めて書き込んでみます。

ERPとマインドフルネスはまるで仏教の厳しい修行と悟りのように
私には感じられます。ERPは患者が自分のためにすることですが、
ERPができること自体が、勇気ある大変なことに思えます。
ERPをされた方はよくERPをされたなあと思います。
(なぜ、ではなく)どのようにして、ERPをする勇気を持てるようになった
のか、自分自身にどう言い聞かせてERPを始めたのか、
強迫行為をしそうになるのを抑えたのか、強迫行為をしてしまってから
どうやってそれを止めたか、知りたいです。

なかなかERPに踏み切れない人が、どのようにしたらERPを実行できるよう
になるのか、強迫観念が出てきたときにどうやって強迫行為をしないで
抑えることができるのか、強迫行為にはまってしまったときにどうやって
そこから抜け出せばいいのか、ERPのやり方は知っていても強迫観念が
怖くて実行できず、強迫行為をほとんどコントロールできない状態の私には
全くわかりません。

私は、以前、数回精神科クリニックに通っていましたが、新しい強迫観念が
強まってそこに行くのも怖くなり、行くのをやめてしまいました。
今では誰かに直接お聞きすることはできませんが、上記のことは、
クリニックの先生方や他の患者の方に一度お聞きしておきたかったことです。
6:原井 :

2013/11/19 (Tue) 01:31:31

ういろさん
ERPが強迫観念を乗り越えるためにも,強迫行為をコントロールするためにも必要だとよく分かっておられるようです。
一方,どんなことでもそうですが,必要だと強く思う程度と,実際にやれる程度は別々になります。

自信や勇気は文章を読んで一人で考えても生まれてくるものではありません。なぜなら,実際にやってから生まれるものであって,やる前からあるものではないからです。

人は,自信も勇気もまったくない,と言いながら,実際にやった人を,「勇気のある人」と誉めます。
一方,自信も勇気もたっぷり,と言いながら,まだやらない人を,「口だけの人」と言います。

おそらく自信や勇気はERPをやれる原因ではないのでしょう。
怖い,自信がない,そうおっしゃることが,きっとERPをやる原因になるのだろうと思います。



7:ういろ :

2013/11/26 (Tue) 06:45:18

確かに、言われてみれば、自信は「実際にやってから生まれるもの」だなあ
と思います。しかし、他の人がERPをするところを実際に見たりすることで
勇気をもらえるような気もします。

ERPができた人とできない人の違いは何なのでしょう。
やはり強い動機付けがあるかないかの差でしょうか。
差し迫った状況に迫られなければ、ERPは無理なのでしょうか。

ERPへの手掛かりや橋渡しになる方法はないのでしょうか。それから、
一体マインドフルネスとはどういうもの・ことで、何をするのでしょうか。
8:岡嶋:

2013/11/26 (Tue) 14:54:56

実際に見ることがきっかけになるというのはそのとおりだと思います。

ERPを「自転車を乗ること」に置き換えて読んでみてください。
すべて体験しなければわからないことなのに、理屈で理解したらやれると思っていることに気づくはずです。
そもそも、その態度こそが行動療法ではないから、治ることを選択できないのだと思います。
9:ういろ :

2013/11/26 (Tue) 17:21:20

理屈ではなく体験、まずは体験あるのみ、ですか。
テレビや本で強迫性障害の治療法として認知行動療法が紹介されています
が、認知行動療法とは言っても、認知に重きを置かないのですね。

私は、行動の前にはほとんどいつも、物事は考えようだと思って、
安心できる根拠を探しているように思います。もし行動の結果が
良くなかったらどうしよう、と思ったときに安心材料を見つけると、
踏ん切りがつけやすくなるからです。ですから、
認知を変えることで行動しやすくなるという考えに引きつけられてしまいます。

結果がどうなるかを体験する前から心配していては、ERPは難しそうですね。
強迫性障害を治すためには、ほかの病気にかかったり、厄介な目にあったり
する恐れがあることも受け入れないといけないのでしたね。

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.